アロマテラピーって、リラックスにも、ちょっとした不調にも良いと聞いたけれど、では、何ができるのかな?
そんな疑問を持つ妊婦さんや、アロマテラピー初心者さんがいるかと思います。
アロマ助産師あっこが考える、妊娠中や産後にアロマテラピーでできることを書きますね。
アロマテラピーでできること
簡単に言えば、
妊婦さんの持つ力
その人の持つ力
を助けてくれます!
精油には、植物の持つ力がぎゅぎゅっとつまっています。
その力は、私たち人間の体にも、たくさんの影響を与えるようです。
その影響はなんなのか、具体的にどんなことに使っていけるか、詳しく研究されています。
その結果、
- 心や体を静める(鎮静作用)
- 痛みを抑える(鎮痛作用)
- バイ菌がむやみに増えるのを抑える(抗菌作用)
- 血の巡りを良くする(血液流動促進作用)
- 眠りを良くする(誘眠作用)
- 筋肉のこわばりを緩める(筋弛緩作用)
などなど、様々な影響がわかってきています。
その影響が、
『アロマテラピーでできること』
として、私たちを助けてくれるのですね。
妊娠中に使える精油の力(作用)は?
精油の、体や心に与える影響が、精油の持つ力(作用)です。
妊娠中に使える精油の力(作用)として、例えば、
- リラックス作用
こちらは、何かと不安になりがちな妊娠中や産後に、使っていきたいですね。
リラックスすることは、おなかの赤ちゃんへの、血の巡りも良くします。
赤ちゃんを育て気持ちよくするためにも。
《マジョラム、マンダリンなど》 - 抗菌、抗真菌、抗ウィルス作用
妊娠中や産後は、風邪やインフルエンザなど、感染症が気になるところ。
こちらの働きは、とても安心するのではないかな?
《オレガノ、ゼラニウム・エジプトなど》 - 神経バランス回復作用
不安定になりがちなのは、体の大きな変化だけではなく、
これから赤ちゃんを迎えるという、環境の大きな変化も、妊婦さんにはストレスになるかと。
崩れがちなバランスを整えてあげられる、この作用は、嬉しいですね。
《プチグレン、マジョラムなど》 - 免疫調整(めんえきちょうせい)作用
感染症など、体の不調は、この、
『免疫』
が、大きな役割を持ちます。
この力が、下がったり、出すぎたりしないようにするのは、妊婦さんに限らず、活用したですね。
《ティートゥリーなど》 - 誘眠(ゆうみん)作用
妊娠中は、大きなおなかで苦しくなったり、ホルモンの変化で睡眠のパターンも変化しがちです。
ゆっくり眠ることは、心も体も元気にしてくれます。
そのお手伝いとして、精油のこの働きは嬉しいですね。
《イランイラン、ラヴィンツァラなど》 - 消化器促進(しょうかきそくしん)作用
おなかが大きくなると、妊婦さんの胃腸はおされてしまい、たくさんの量を食べられなくなったりします。
また、胃腸の動きもゆっくりになっていくことも。
けれど、妊婦さん自身やおなかの赤ちゃんのためにも、必要な栄養は取りたいものです。
精油の力を借りて、少しでも健やかな食生活につなげられれば。
《ジンジャー、バジルなど》 - 鎮痛(ちんつう)作用
妊娠中は、腰や股関節、背中や肩など、痛みが出てくることもあります。
立ったり、座ったりの姿勢に気をつけることで、軽くなるとは思いますが、
精油のこの力と、気持ちの良い香りを使って、うまくコントロールすることもできますね。
《カモマイル・ローマン、ローレルなど》 - 筋弛緩(きんしかん)作用
いつもと違う姿勢になる妊娠中。使う筋肉も違ってきて、変に張ったりしてしまうことも。
こちらも、姿勢に気をつけることが大事ですが、かちかちになった筋肉を、ゆっくり緩めることも、
アロマテラピーでできることですね。
《ラヴィンツァラ、ラベンダー・アングスティフォリアなど》
妊娠は病気ではないです。産後も、もちろんのこと。
自然なことの一つですが、体も心も、大きく変わる出来事で、つらいと感じることもあります。
大きな不調や病名がつかないことに対して、西洋医学がメインになっている病院などでできることは、正直、あまりありません。
なので、ご自身で自分の面倒を見る、いわゆる、セルフケアとして、アロマテラピーは使えるものだと思います。
私たち助産師や医師、専門家の、言葉や存在そのものが
励みになる
なんて感じてもらえたら、ありがたいのだけれど。
精油は何を選ぶ?
妊娠中に使える精油はあります。
例えば、
- イランイラン
- オレンジ・スイート
- カモミール・ローマン
- カモミール・ジャーマン
- グレープフルーツ
- ジャスミン
- ジュニパー
- ジンジャー
- ゼラニウム・エジプト
- ティートゥリー
- バジル
- プチグレン
- フランキンセンス
- ベルガモット
- ベンゾイン
- マジョラム
- マンダリン
- ラベンダー・アングスティフォリア
- レモン
- レモングラス
- ローズ
- ローズウッド
- ローズマリー・シネオール
- ローレル
など。
意外と、たくさんありますか?(笑)
精油選びの一番のポイントは
『これは良い香り~~!』
と思ったものを使うこと。
嗅いでみたい
気持ち良いな
という感覚は、大切にしてください。
また、精油の持つ作用だけで選ぶと、かえってストレスになり、あまり良い働きはしてくれません。
実際に香りを試す、ということが大切だと思います。
*一例として挙げましたが、精油に対する反応は、人それぞれです。
精油と妊娠に関して、知識のある人からアドバイスを受けることをおすすめします。
アロマ助産師が伝えたいこと
『アロマテラピーでできること』
として、精油の力や、具体的な精油を挙げてきました。
けれど、妊婦さんの体を整えてくれるのは、他でもない、
妊婦さんご自身です。
はじめに書きましたが、アロマテラピーは、妊婦さんの、
整える力を助けてくれる(補助的なもの)
という考え方は、忘れないでください。
アロマテラピーに限らず、他のセルフケア(自然療法・代替療法・民間療法)に関しても、同じことが言えると思います。
慎重に慎重に考えてください。
自分の健康は、自分のもの。
他人任せにせず、考えたり感じたりしてくださいね。
妊娠中~子育て期アロマテラピー参考記事
産前産後や子育て中のアロマテラピーの、ポイントや注意を記事にまとめました。
以下の記事も、ご一緒に参考になさってください。
妊婦さんのこむら返り(足のつり)に対するセルフケアとアロマテラピー
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