連日、恐ろしいくらいの猛暑ですね。外出が危険と感じられるほどです。
『災害』とまで言われました。
妊婦さんや子育て中の方、お疲れ様です。
この暑さをどう過ごそうか、考えてしまいますね。
今日は、自分でできる暑さ対策のポイントと、アロマテラピーでできることを書いていきます。
“冷やす”と”温める” どっちをしたら良い?
『妊婦さんは冷やさない方が良い』
なんて、よく聞かれるところだと思います。
妊婦さんに限らず、女性もお子さんも、もちろん男性も、
体を冷やしてしまうのは、体のきちんとした働きを悪くしてしまいます。
それは、体の隅々に栄養や元気を配っている、血液や体の水分が滞ってしまうから。
けれど、けれど!
この暑さでは、そんな『冷やさない』なんて、むしろ怖いですね。
じゃー、どうしろっていうのか?
ですね。
”冷やす”ところと”温める”ところ
体温調節や健康管理において、冷やすところと温めるところがあると思います。
*熱中症など異常ではない場合です。
体の外側は冷やして、体の内側は温める
こんなところを意識すると良いと思います。
体の内側は、温かさがある方がスムーズに動きます。
例えば、胃や腸などの内臓は、血流が十分あることで正常に機能します。
そして、毛細血管も含め、たくさんの血管が集まっているところ。
しかし、冷えると血管は、細く縮こまってしまいます。
十分な血液を必要とする内臓に、細くなった血管では、十分な栄養が配られなくなってしまいます。
すると、十分な働きができず、食べ物をうまく消化吸収できなくなってしまいますね。
食べ物は、体を元気にする上で欠かせないもの。
それをうまく自分に取り込めない状態(消化吸収できない)にしてしまうと、
さらに、胃腸の不具合だけでなく、だるさなどの夏バテにもつながってしまいます。
しっかり栄養が取り込めない体では、健康な体に整える『恒常性(こうじょうせい)』という働きも、鈍ります。
この暑さによる、”熱中症”を起こしやすくもなってしまいますね。
なので、体の内側は”温める”ことを意識してください。
一方、体の外側は、外気の暑さに常にさらされています。
一生懸命、お肌近くの血管を広げて、汗を出し、体を冷やそうと頑張っています。
この頑張りが、大きくなりすぎると、必要以上に体の水分を外に出してしまいます。
”脱水” の状況になってしまうのですね。
体は暑さから、汗という形で水分を蒸発させることで、体温コントロールをしています。
けれど、体から水分がなくなってしまっては、この働きを使うことができなくなってしまいます。
すると、体の中には暑さがこもってしまいます。
温かさを通り越し、”ゆでだこ”状態に・・・
暑すぎるのも、体の働きは鈍くなります。
そして、”熱中症”などの不調に陥ってしますのですね。
なので、暑い中にいるときは、体の外側は”冷やす”ことを意識してください。
食べ物、飲み物もひと工夫
では、具体的にどんなことをしていきましょう?
まず、体の内側は温めるとしたら、食べ物や飲み物を温かいものにすると良いですね。
もちろん、ガマン大会のように、アッツアツをいつも食べなきゃ!ではないです。
献立の中に、温かいお料理を、少なくとも一品つけるようにしてみてはどうでしょう?
脱水になりがちな季節でもありますから、私のおすすめは、
『スープ(汁物)』
です。
そうめんなど、さっぱりのお食事が増えがちな夏場は、栄養も偏りがちです。
また、妊婦さんは体重にも気を使っていきたいところです。
その点、『スープ』ならば、野菜やお肉などたっぷりと使い、栄養を補うことこともできますし、
具材を大きめにすれば、よく噛むことにもなり、満腹感も得やすいですね。
そして、味のバリエーションも様々に作れます。
一から手作りでなくても、”スープの素”や”鍋つゆの素”など使えば、
火にかける時間も少なく、暑さ対策もできますよ。
飲み物は常温以上のものを、ちびちびと、あまり間を置かずに飲むのがおすすめです。
冷たいものをガーっと飲むのも気持ち良いですが、それは少なめにして。
水筒やタンブラーなど大きめのものに、温かい飲み物を用意し、
”のど乾いた~!”となる前に、少しづつ(おちょこ一杯くらい)飲むのがポイントです。
お仕事で、エアコンのガンガン効いた職場の方には、特にお勧めします。
着るものもひと工夫
暑い外と、寒いくらいの室内を行き来することも多いです。
着るものにも工夫を。
赤ちゃんや小さなお子様にも言えることですが、
ぜひ、”羽織もの(カーディガン・パーカー・ストールなど)”を活用しましょう。
また、”靴下”や”レッグウォーマー”なども重宝します。
暑い中にいた体は、一生懸命血管を広げて、体温コントロールをしています。
その広げられた血管のまま涼しい室内に入と、一気に体温は奪われます。
すると体は今度、キュッと血管を縮ませ、体温を守ろうとします。
体の働きが、極端になってしまうのですね。
極端なことが続けば、体の調節もうまくいかなくなっていきます。
いわゆる”自律神経失調”のような、なんとなく体調が悪い、という状況を作ってしまいます。
羽織ものなどは、この極端さを少なくするのに、とても便利ですよ。
特に、足首や首元、肩先が冷えると、体の中の血の巡りは悪くなりがちです。
ここを温めるようにするのも意識してくださいね。
エアコンをうまく使おう
エアコンは、体調を悪くしてしまう方も多いツールです。
しかし、この、”災害”とまで言われた暑さには、とても便利なものであることには変わりありません。
半そでで寒さを感じないくらい
の温度設定にしてみてくださいね。
ご家族間で、その体感は変わると思います。
まずは、28℃~29℃くらいの設定にしてみて、少しづつ調整してみましょう。
もし旦那さんなどが、低めの設定がお好みのようなら、
”羽織もの”、”レッグウォーマー”、”スリッパ”を活用してみてくださいね。
また、夜間のエアコン使用ですが、
私は、高め温度設定の、連続使用をおすすめします。
”自動運転機能”があれば、そちらも活用しましょう。
この猛暑の中では、タイマー機能などで夜間にエアコンが止まった際に、室温が急上昇することが考えられます。
暑さを感じた体は、不快になり、目覚めてしまうかも・・・
すると、再び暑さで寝られず、結局寝不足、なんてことにもなりかねません。
眠ることは、健やかを保つためには欠かせない休息の一つです。
ぜひ、安眠できるよう、エアコンの活用も工夫してみてくださいね。
アロマテラピーでは何ができる?
では、アロマテラピーでは、この暑さに対して何ができるでしょう?
- さわやかさを感じる
- 体の巡りを良くする
- 心身のバランスをとる
こんなことができるでしょうか。
精油の力として、直接冷やしたり温めたりということはできません。
体の機能に働きかけて整えることで、暑さ対策をする、というスタンスです。
グワーッとした変化はないかもしれませんが、その分、その人のペースでゆったりと対策できるかもしれませんね。
おすすめの精油
では、どんな精油がつかえるでしょうか?
- ペパーミント
- アルベンシスミント
- レモン
- レモングラス
- ユーカリレモン
- グレープフルーツ
- ローズマリー・カンファー
これらは、すっきりとさわやかな香りを持っています。
暑くどよっとした気分をすっきり明るくしてくれるのではないでしょうか。
また、体の巡りを良くしてくれたり、虫よけの働きをしてくれるものもあります。
暑さ対策だけでなく、夏にはおすすめの精油たちですね。
これらの精油に、お好みの香りや、その時の状態に合わせた精油を選ぶと、
オーダーメイドの夏用アロマテラピーブレンドになりますよ。
おすすめアロマクラフト
おすすめのクラフトは
『スプレー』
です。
ボディースプレーでもよし、ルームスプレーでもよし。
水分を多く含んだスプレーのクラフトは、
精油の力と、水分の蒸発の力で、ジトっと暑いところを、さわやかに彩ってくれると思います。
また、ルームスプレーは、空間全体に広がっていくので、
”芳香浴”の要素もあります。
お部屋の中がさわやかな香りだと、帰ってきてすぐの暑いお部屋も、少しは心地よく感じられるかもですね。
使えます!ハーブウォーター
おすすめの精油で挙げた精油たち。
中には、妊婦さんや産後の方、小さなお子様には、使用を控えた方が良いものもあります。
*こちらをご参考にしてください。
妊婦さんに注意・禁忌の精油
妊婦さんが精油を使うときの注意点
そんな時に活躍するのがハーブウォーターです。
- ペパーミントウォーター
- アルベンシスミントウォーター
- ローズゼラニウムウォーター
これらは、ひんやりとした感覚を起こす成分が入っているので、暑さ対策にはおすすめです。
また、炎症を抑えたり、抗菌の働きなどもあるので、夏場の日焼けしたお肌にも良いのではないでしょうか?
ボディースプレーとして、直接シュシュっとするもよし。
手作り虫よけスプレーの、精製水代わりとして使うもよし。
手作り化粧水に活用するもよし。
単体で使うだけではなく、これらと、
ラベンダーウォーターや、ローズウォーターなどをブレンドすると、
お肌への保湿もできますね。
希釈などする必要もないので、手軽に使えると思います。
ただ、注意なのが、
*アルベンシスミントウォーター
*ペパーミントウォーター
は、お肌への刺激が強いと感じられることもあります。
敏感肌の方や、3歳未満のお子様には、注意をして使っていく必要があります。
そんな時こそ、複数のハーブウォーターをブレンドするというのは、良い方法かもしれませんね。
以上、この猛暑への対策を書いていきましたが、いかがでしょうか?
暑いのはつらいとはいえ、この気候の違いは、四季がある日本だから。
心や体を、心地よく整えながら、その四季を楽しめると良いですね。
まだまだ続く夏!
おなかのお子さんと、小さなお子さんと、大切なご家族と、
健やかに楽しんでいきましょう。
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