アロマテラピーは、おうちで活用できるケア方法の一つです。
私は、授乳中のお母さま方にも、
『アロマトリートメント』
として、精油の働きや力を使っています。
『助産師が使っている』
そんなフレーズがあると、
必要なのかな?
と疑問に思われるかもしれません。
今日は、
『母乳育児支援にとってアロマテラピーは、必要か?』
を考えていきたいと思います。
母乳育児支援ってどんなこと?
では、母乳育児支援って何でしょう?
日本には、母乳育児を支援する団体が、たくさんあります。
*日本助産師会
*日本ラクテーションコンサルタント協会
*日本母乳の会
*母乳育児支援ネットワーク
などなど。
もちろん、それぞれの病院や産院でも、独自の考えをもって支援しているところもあります。
色々な考えが示されている中で、どの支援でも軸になっているのは、
『お母さんと赤ちゃんが、健やかに安心して安全に母乳育児ができるように』
ということです。
そのために、
- おっぱおいのお手入れ方法
- 赤ちゃんの抱き方
- おっぱいのくわえさせ方
- お母さんの姿勢
- お母さんの体調を整える方法(心身ともに)
- 授乳する環境へのアドバイス
- お母さんやご家族の気持ちを聞いていく
- トラブルがあったときの対処方法
- 母乳育児に関する情報
などを、お伝えして、支援(サポート)しています。
『赤ちゃんを身ごもり、産み、育む体づくり』
を目指していくとすれば、
産後だけではなく、妊娠前や妊娠中の支援も、『母乳育児支援』になるのですね。
授乳中のお母さんには『支援』が必要?
では、『支援が必要』とされる産後の授乳中のお母さんって、どんな状態のなのでしょう?
トラブルがある、なしにかかわらず、産後のお母さん方には、
周りの人たちのサポートが必要です。
お母さんは、お産でたくさんの力や気持ちを使い、疲れている状況です。
それに加え、小さな生まれたばかりの赤ちゃんヘのお世話で、
やっぱり、からだも心も疲れています。
色々な調節の機能もバランスが不安定だったりもします。
これは、お母さん本人が気づいていないことも多いですね。
本当なら、授乳は、動物としての自然な本能による行動ですから、
『好きなようにやって、自然とできる』
ということなのでしょう。
しかし、今は情報のあふれている社会です。
色々な考えや価値観を、お母さん方は、知らず知らずのうちに、
『自分の希望や欲求』として思い込んでいることもあります。
すると、『本能としての自然な行動』って、できるでしょうか?
それが難しい方が、残念ながらたくさんいます。
そこで、『母乳育児支援』ということが必要になってくるのですね。
またお母さん方には、ぜひ『助けて』と気楽に言うことのできる、練習期間と思ってほしいです。
こちらもご参考に→『子育ては「助けて」を言う練習になります』
アロマテラピーは必要?
先ほどもあげたように、『母乳育児支援』には、色々なアプローチがあります。
その中で、はたして、アロマテラピーは必要でしょうか?
私が思うのは、
『必要ではない。けれど使えるもの。』
という感覚です。
以前に、『妊婦さん、産後の方へ、アロマテラピーができること』という記事で、
『その人の本来持っている力を助けてくれる』と書きました。
アロマテラピーで使う精油の働きは、
人の古くからある脳、つまりは『本能を司る脳』に直接働きかける特徴があります。
授乳を、『自然な本能』と考えるなら、
このアロマテラピーの特徴を使っていけるのではないかと考えます。
また、何かと不安や緊張、心配事や疲れを感じている、授乳中は、
リラックスして『心地よい』と感じることも、
からだと心のバランスを整えるのに、使っていけるのではないでしょうか?
これは、アロマテラピーの得意分野ですしね。
しかしながら、必ず使う必要も、ないのです。
そのお母さんが、自分で選び、納得して、安心して使っていけるものなら、
何でも支援(サポート)になりますから。
はじめにあげたように、母乳育児支援の軸は、
『お母さんと赤ちゃんが、健やかに安心して安全に母乳育児ができるように』
『赤ちゃんを身ごもり、産み、育む体づくり』
です。
もちろん、アロマ助産師あっこの私も、色々な引き出しを持って、
支援(サポート)にあたっています。
『必要か、不要か?』
よりも
『気持ちよく使えるか、使えないか?』
という感覚で選んでいくのも、良いのではないでしょうか?
そして、本当の『自分の希望や欲求』に気づいてもらえたらと思います。
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