アロマテラピー

パッチテストのポイント 精油が自分に合うか確かめる

パッチテストのポイント 精油が自分に合うか確かめる

アロマテラピーは、植物からとれる精油のもと(芳香分子)が持っている、お薬としての力(薬理作用-やくりさよう-)を、
色々な使い方をして、体の健やかさを保ったり、病気の予防に活用していくものです。

この活用を、安全に安心して行うために必要なことがあります。
それは、”自分に合うか合わないか”を確かめることです。

今日は、その確かめることの方法、『パッチテスト』について書いていきます。

なぜ”パッチテスト”をする必要があるの?

精油には、たくさんの精油のもと(芳香分子)を持ちます。
ということは、色々な作用が、1つの精油に含まれていると言うことです。

そのため、1つの症状をどうにかしようとする西洋医学の処方薬とは違い、
心や体全体に、良い働きをしてくれるのではないか(相互作用-そうごさよう-、複合作用-ふくごうさよう-)と考えられています。

とっても魅力的で、効果的な感じがしますよね。

しかし、植物のお薬の成分となる物質は、植物自体が、生き残るための強力な武器でもあります。

例えば、

  • 他の生物を寄せ付けないように
  • 逃げ出させるように
  • 麻痺させるように
  • 動きを鈍くさせるように
  • 殺すように

生み出されたものです。

”天然”とか、”オーガニック”とか聞いたり読んだりすると、とても体に良いイメージがあるのではないでしょうか。
ですが、本来の目的は、上記のものであることが多いのです。

その成分がギュギュッと詰め込まれた精油は、やはり、注意しながら、確かめながら、
慎重に丁寧に使うべきではないかなと思っています。
もちろん、自己責任の下になりますので、しっかり意識してほしいのです。

 

パッチテストって何?

アロマテラピーでいうパッチテストとは、
”精油を使うことで、危ないことはないか?”
を調べるものです。

”危ないこと”とは、いわゆる、『アレルギー症状』のことです。

  • お肌が赤くなる
  • お肌がかぶれる
  • かゆくなる
  • ぼつぼつができる
  • 痛みがある
  • 息が苦しくなる

などがあげられますね。

そのアレルギー症状を起こす原因物質が、精油に含まれていないかどうか調べることが、パッチテストになります。

 

パッチテストのやり方は?

自分に精油が合うかどうか確かめる、パッチテストのやり方です。

①腕の内側などの皮膚に、使用したいブレンドオイルを塗布します

植物油などで薄めて作った(希釈-きしゃく-)ブレンドオイルを、硬貨一枚分くらいの大きさに、薄く塗ります。

②最低5分放置し、その後、水を含ませたティッシュやハンカチで拭き取ります

薄く塗ったブレンドオイルは触らないようにします。
塗って放置した後、精油はお肌から取り除きます。たっぷりの水分で流すか、拭き取るようにします。

③症状がないか確認します

  • 赤み
  • かゆみ
  • 痛み
  • 湿疹(ぼつぼつ、ざらざら、かぶれ、水ぶくれなど)
  • 気持ち悪い
  • 目の前がくらくらする(めまい)
  • 息が苦しい

などの症状がないか確かめます。
ひとまずは、ここまでで、異常がなければ様子を見ます。

④24時間経過した後、パッチテストをしたお肌を確認します

ブレンドオイルを薄く塗った後、丸1日経った24時間後も、③の内容を確認します。
また、異常がなければ様子を見ましょう。

⑤さらに24時間後以降、同じようにパッチテストした部位の確認をします

はじめにお肌にブレンドオイルを塗ってから、2~3日は、③の異常がないか確認してください。
ここで異常がないようでしたら、使っていただいて大丈夫です。
*異常がなくても、作ったブレンドオイルなどのクラフトは、2~4週間を目安に使い切るようにしましょう。

3つの時間を確認しよう

お肌の確認時間として、以下の3つの時間を意識してください。

  • 5分以降 1~2時間くらい
  • 24時間後
  • 48時間以降

この3つの時間を、区切りとして確認するようにしましょう。
すぐに現れるアレルギーの症状と、少し時間が経ってから現れるアレルギーの症状を確認することができるからです。

パッチテストを避けるとき

パッチテストをするのは、心や体の調子が良いときにしましょう。

例えば、

  • 生理中は避けること
  • 生理終了後1週間はあけること
  • けがや湿疹などがあるお肌にはテストしない
  • 発熱していたり下痢や嘔吐など、体調不良の時はしない

このような時期は、普段は大丈夫でも、異常が出てしまうことがあります。
パッチテストをするときではありません。

 

パッチテストの注意点

安心・安全なアロマテラピーをするために、パッチテストをします。
パッチテスト自体も安心して行えるよう、以下のことを注意して下さい。

  • 妊娠中は慎重に
    ブレンドオイルの濃度は低いものでパッチテストを行います。
    やって良いか不安なときは、行わないか、専門家にアドバイスをもらってください。
  • 久しぶりに使う精油は、またパッチテストを行う
    人間の体調は変化するものです。1回のパッチテストでは大丈夫でも、結果が変わることがあります。数回行うことをおすすめします。
  • 異常が現れた時には、速やかに医療機関に受診する
    異常が出ると慌ててしまい、正確な判断ができないこともしばしばあります。
    ご自身で何とかしようとせず、相談しましょう。ここは、専門家の力を使うところです。

 

 

アロマテラピーにおいて精油の力は偉大です。
その力を軽く考えず、慎重で丁寧な態度で扱いましょう。

以上のことを参考に、パッチテストを行ってください。

精油の香りを楽しみ、精油の力を感じるときには、やはり、安心して安全でいたいですからね。

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